top of page

Works

かもしれない。
確かめることのできない小さな可能性は私にとって創作の原点であり理想です。

人が集まり、去っていった後の気配や痕跡を、
私は眺めています。

祝祭の翌日の洗濯物、
いつかの幻のような会食の風景、
飛行機の窓から見えた人々の歩み、
どこで撮影されたかわからないお茶碗の写真。

それらはすぐに消えてしまうけれど、
色と形に留めることで、
誰かの記憶にもう一度、織りなされるかもしれないと考えています。

私は、シルエットのような平面的な形と、
色を紡ぐように蓄積する表現を対比させながら、
消えゆく気配や無数の「かもしれない」を画面に留めています。

 

​人の歩みと織りなす布のように。

Title:           one day
Project:      2016年
Size:           59cm×84cm
Material:    アクリル絵具・パネル・メディウム

この作品はタイの「プミポン国王の誕生日」のニュースを見て描きました。すごい数の国民が黄色いTシャツを着て誕生日を祝っていました。私はこれを見て、明日の洗濯物は黄色いのではないか?と思いました。

​昨日のイベントの残り香と日常の狭間を表現しました。

Title:        Far away
Project:      2017年
Size:      84cm×59.5cm
Material:     アクリル絵具・パネル・メディウム

この作品は、都内で空を見上げると、高層ビルがまるで空の高さを測る定規のように感じるときがあります。「地震や災害が無かったら、人はどこまで高い建物をつくるのだろう?もしかしたら、宇宙まで届く日が来るかもしれない。」と想像してしまいます。その一方で工事現場を眺めていると、人は進化しているようでしていないのではないかと考えてもしまいます。縦の芯を作り、そこにブロックを積み上げて行く様子は、まるで昔からある織物の平織りを見ている気持ちにさせられます。昔よりもデザイン性の優れた高層ビルを建てられるようになっても、人の行為は根本的な部分では変わらないのかもしれないなと考え表現しました。

Title:           いただきます(Let’ s eat)

Project:      2018年
Size:     70cm×90cm
Material:  アクリル絵の具・キャンバス

バンコクの市場をリサーチ、そこから制作を行いました。タイの市場の食材の多さ、働く人々の活気、生き物が食べ物に変わ瞬間を目にしました。リサーチを通して「私が普段食べて居る食材は生き物だったのだ。」という事を再認識しました。日本では大抵の家庭はスーパーでカットされ、綺麗にラッピングされた食材を食べます。タイの市場では鮮度を守るために、生きたままの鳥やお魚などを目にします。そしてその横で食材になった品々が売られていました。自分を生かすために、その生き物の命を頂載することに直面し、美味しくいただく事をテーマとしました。

Title:           いただきます(Let’ s eat)

Project:      2020年
Size:     53cm×65cm
Material:  アクリル絵の具・キャンバス・メディウム

この作品は狩猟をリサーチし普段自分が食べている物が何かという事について描いた作品です。

長野県の小谷町で行われている「小谷村マタギと行く雪山獣ツアー」に参加しました。文字通り雪山に入り、ジビエをいただいてまいりました。先ほどまで生きていた命に、どう感謝して食べるのか、食べながら生きているとは、どういうことなのか、思い倦ねながらの制作となりました。

Title:           Let’ s eat

Project:      2020年
Size:     130cm×130cm
Material:  アクリル絵の具・キャンバス・メディウム

新型コロナウイルス発生によるロックダウンで、外出を余儀無くされ、少しずつ仕事や必要最低限の移動ができるようになった頃に制作した作品です。

感染を防ぐ為に、マスクを着用しての生活。
外出は最低限とされたので会食など、娯楽とされたものへの外出を自主的に控える人が増えていました。

もしかしたら、会食という文化はこの世からなくなってしまうかもしれないという不安から描きました。

Title:           歩み

Project:      2020年
Size:     112cm×146cm
Material:  アクリル絵の具・キャンバス・メディウム

この作品は飛行機らみた地上の風景を描きました。

川の周りに広がる田畑や道路建造物。それらは人の歩みが織りなした大きな布のように見えました。

​そんな大きな布を織りなしてしまう人のパワーに圧倒されながも、その力強さを表現したいと考え制作した作品です。

Title:            a view

Project:       2022年
Size:      可変
Material:  アクリル絵の具・キャンバス・メディウム

 

この作品は知人がが食い入るように風景を眺めている様子を描きました。何を見ていいるのかはわからなかったけれど、そこにある何かを見つめて楽しんでいる様子に釘付けになっってしまいました。「何もしない」そんな時間も人にとっては必要で大切な事なのかもしれません。

Title:           Have a nice day.
Project:      2016年
Size:           可変
Material:    アクリル絵具・画用紙

Title:        Far away
Project:      2017年
Size:      65.5cm×45.5cm
Material:     アクリル絵具・パネル・メディウム

Title:           いただきます(Let’ s eat)

Project:      2018年
Size:     90cm×70cm
Material:  アクリル絵の具・キャンバス

Title:           血となり肉となる

Project:      2018年
Size:     可変
Material:  紙・糸・針金

Title:           What am I?

Project:      2018年
Material:     写真

この作品は、タイの3代陶磁器のうちの一つ「セラドン焼き」というシンボルで「お茶碗」という日本のご飯シンボルを制作し、ドイサケットと日本の田舎で写真撮影したら、その写真はどこで撮影したか分からなくなるのではないかと考え制作しました。

ここはどこなのか。

Title:           a bit

Project:      2020年
Size:     112cm×146cm
Material:  アクリル絵の具・キャンバス・メディウム

Title:           a bit

Project:      2020年
Size:     112cm×146cm
Material:  アクリル絵の具・キャンバス・メディウム

bottom of page